19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

Nas is like

雲の切れ間から覗く、地面を燃やしてしまいそうな赤い炎の光は、一体どこに降り注ぎ、誰に恵みを与え、はたまた誰に悲惨な現実という、酷な試練のようなものを与えるのだろうか。はたまたそれが、明日の希望を人々に願わせるための糧となり、誰かを救い、それによって救われた誰かが、また不幸に見舞われた、または見舞われたと自責する者を救うのか。また、世界を憎むものが人を憎み、その一見にして汚く醜い感情がまた一人、美しくも悲しい人間を生み出そうとしているのか。誰かを背後から包丁で刺し、それは自分自身を自分で刺したということに気づくまでには、この光が、海の遠く底深くまで沈むまでに気づけるのだろうか。雲の切れ間から覗く光はまるで僕を見つめる真実の瞳に見えて、僕を丸裸にしようとしているみたいだ。僕は僕にすら隠していた願い事や、思いを、まるでそれは小さい頃くすねたお小遣いで買った炭酸のジュースみたいな、甘くも爽やかな、しかし罪悪感の残る喜びを、僕自身にひっそりと伝えた。誰かにする感謝が完璧な嘘になった暁の、ご馳走にソースとマヨネーズをかけてたいらげる。やがて陽は本当に沈み、もう二度と朝が来ないような暗闇が、遠くの橋でくつろぐ女性二人を写した。