19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

みーちゃん

自粛が終わっても世界は変わらずに進んでいく。実際のところ生活は変わるんだろうけど、世界のそれは安堵を浮かべることもなく、引き続きこの世界のどこかは休むことはなく緊迫した状況の問題で山積みだ。

それを解決するために声を上げるもの。疲弊するもの。無関心なもの。声を上げないもの。賛成をするもの、反対をするもの。確固たる意思で沈黙を守るもの。様々な人がいて、そいつらは全員守られるべきで、誰一人としてぞんざいに扱われるべきではない。だけどそんなの不可能だ。まず僕たちはこの世界を変えれない。政治は制度を変えるだけで、人の心までは変えれない。

だけど僕たちは僕たちの生活を変えることはできる。

きっと大切なのは、自分の大切な周りの人たちをどれだけ大切にできるかだ。自分の周りの人を大切にできれば、その人の周りの大切な人をも大切にし、これが無限ループになれば、世界は平和になる。それだけのことなのに。なぜかできない。この世界は不思議だ。

僕たちは生きてる。それは死ねるという意味でもある。

僕たち全員一回死んで、人類もう一度最初から始めますか。化学でウイルスにも最強で、肌の色も同じで、皆んな同じ顔にして、人に悪口なんて言わないように改造して。そうしよう。そうしたら平和平和平和。これが令和。

どちらにピントを

スーパーに行くまでの道のりに、どうして私は実家も地元をも飛び出してこんな所にくる決断をしたんだろうと思う。地元を離れて、でもこの土地で生きていくことを決めて、最初はそれなりに感じてた刺激も新鮮さに欠けてきて、惰性で毎日を過ごす日々にも飽き、外が快晴である事にすら腹を立てる。

私にも目標があった。それは夢じゃなくて目標だった。その目標はいつしか死んで、私の中で夢になった。もう叶うことはない、叶えようとも思わない。実家を飛び出して、叶える様な夢では無いようなちっぽけな夢が輝いで見えたあの頃を思い出して、なぜか急に悲しくなった。見える景色はいつも変わらない。そんなことを考える自分にも嫌気が差してきた。諸行無常の響きがあるのに、毎日過ごすありきたりな風景も、どこかで季節の移り変わりを知らせ得るヒントが隠されているのに、私はそれを見ようともしていなかった。意味の無いものを意味のないものと捉えるのは簡単だ、だけど私がしなくちゃいけないのは、意味のなさそうなものに、どのようにして意味を授けるかなのである。毎日は退屈だ。でもその退屈の日々に目を向けて、新しく何かを得ようとするのが人間だ。そして私はそんな退屈な毎日の積み重ねが、未来を作ることを忘れていた。

全ての感情が遠くなる日々に、ゾンビみたいになってる君たちを尻目に、私は私になるの。じゃあね、サヨナラ。

She think

鏡に映る君は君のようで君の姿をした偽物。見せ物みたい。一体誰になりたくて、誰に何をどう思われたくてそんなのになっちゃったんだい?でも目の前にある鏡を見ると僕も僕のようで僕じゃないことに気づく。それについて二人で笑うと、今はここに二人きりになる。

君は君のままでいいなんて空虚な言葉は空に投げ捨て、保険は掛け捨て、不満は投げつける枕で、そうやって敵と戦う勝つまで。

いつまでも僕のことなめてないでそろそろ向き合ってよ真剣に。じゃないと後悔するよ、後悔させちゃうよ。

空と屋根の境目。君と僕の距離。もう交わらない。

と思ってたら君から着信。もたない身体。お互いモテない身体で笑った日。

夏になりかけの朝は青くて、それが白い家を青くさせる。でも僕は白い家が好きなのに、勝手に変えないでよと不機嫌。無期限で君から音信不通。普通だよ、君も僕も、と自慢気な笑顔。

いろんな嘘をついてきたけど、自分を殺すのは狂うしいね、苦しいね、悔しいね。僕の前だと大丈夫。もうなにも考えず、君が欲しいものが僕は欲しい。

一見恋の詩に見えるそれを、真反対に読んでみればそこに意味は未だになくて、君の経験がそれらを完成させたりするから、つまりこれは日常にあって、日常で完結するんだ。

今日は休みだ

11時半の予定は12時過ぎからになる。外はもうすでに暑くて、いい風が吹いてる。僕は扇風機きに夢中。着いたと連絡がきて僕は助手席に乗る。窓は全開にして、スピーカーからはネバヤンが流れる。

ネバヤンが似合う季節になってきたと言って、カネコアヤノと阿部悠馬はいい生活と言う。

外の景色はビルの姿から緑色の自然へと変わっていく。窓から鼻を出して木々の匂いを嗅ぐ。

目的地につく途中でファミマに寄って、彼はとろろうどん僕はざるそばを買っていく。飲みものにキリンレモンで夏を感じる。

しばらくして道端に車を止めて、陽に当たらないところにある階段を下ると、人工のものが一つもない世界にたどり着く。

裸足になってまだ冷たい水に足をつけて遊ぶ。

会話はついになくなって、時間と水だけが流れる。眠たくなって、岩に密着する。最近買ったサングラスをつけながら寝る。

ここでも物体と精神が剥がれていく。宇宙より広大なスペースで僕は1人の時間を過ごす。聞こえるのは川の声だけ。考えてることは川の音を聞いてるということだけ。やべえ最高。もうなんもいらねえや。

それに飽きたら2人で水切りをする。石が水の上を跳ねるだけで2人は笑う。それにも飽きて、帰る。朝起きて筋肉痛になってて、それが夢と現実の違いを教えてくれる。

ごめんね

家で一人早起きと寝過ごしたのちょうど間くらいで起きて、寝癖を治さずにコーヒーを淹れる。出来上がるちょうど前にインターホンがなる。居留守を使おうと画面を覗くと彼女がいる。ベリーショートで、Tシャツにジーパンを着てる。少し焦りながらもドアを開ける。彼女が安堵とムッとした表情で遅いという。少しふらつきながら彼女が近づいてきて、いきなり部屋に入り、ベッドに寝転ぶ。あいつもやっぱりクズだったよとだけ言って寝る。無理やり一杯のお水を彼女に飲ませて僕はコーヒーを飲み始める。ぐっすり寝てる彼女を見ながら、服を着替えて近所のスーパーまで。きれてた味噌と豆腐を買って、また家に戻る。気休めの慰めにお味噌汁を作って彼女を起こす。脱ぎ捨てられたジーパンがベッドの外にあって、パステルカラーの下着を見て見ぬフリしながら一緒にお味噌汁を飲む。

なんで男はいつもそうなの?といういつも通りのセリフにじゃあ俺にすれば良いのに。といつもとは少し違う言葉を言う。

徐に彼女はテレビのスイッチを入れて、お昼のワイドショーに文句を言って切る。
晩ご飯なに食べる?
どこか食べに行く?
お好み焼きがいい。
そう言って彼女はもう少し寝るためにもう一度ベッドに戻る。

僕はなにもすることがなくて、とりあえずお皿洗いを始める。

毒水

幸せとはなんぞや?まあ人によって違うから自分を見つめ続けて、他人のことはほっといて、まあ自分がよかったらそれでいいんだよ結局、誰も僕のことを知らないし、誰もここには入れないんだよ。折れたハイヒール投げ捨てて彼女は裸足で自由に走り回る。性は消費されて、それでも見かけは綺麗なフリしてる。僕たち加害者で被害者。それでも終電を逃して、ミラーボールの下で踊る。空振りのジョークも優しくてバカで、僕はいつでも日本人。別れがない関係も、始まりがなきゃね。気付いたら僕はどこか遠くにいて、君が離れたのか、僕が君から離れたのか。まあ結果は一緒で、その間を彷徨い続ける。幽霊を見たことがないのは、僕がそうだからかもしれない。言い訳のラブホテルは虚しく光っていた。僕が僕でいるための最終手段は案外しょうもないものだった。僕は他とは違うフリをして、他と同じことをしてる。それじゃあ僕には何もなくて、それを諦めてる自分はいなくて。性欲より愛情に飢えていたくて、愛情より軽率に生きていたい。僕の知らない場所で日々はただただ続いていく。今日死んだ人もいる世界でセックスをする。セックスより楽しいものばかりのこの世界でセックスをする。

Give Me Your Something

僕は木を見つめながら、君はタバコを吸いながらきのこ帝国を歌ってる。深夜は12時を超えて、僕が思い出してることは口には出さずにいる。

死ぬ間際にこの瞬間のことを思い出したりするのだろうか。好奇心から雑念に思いは変わる。

好きな曲をかけあう時間を共有する人たちにこれからの長い時間の間どれくらいの人に出会えるのだろうか。

上空には星が見えてる。だけど雲が僕らの頭上に流れて見えなくなる。それが意図するものはあまり意味のないものだと思う。

目の前に見えるマンションの半分はまだ光が生きていて、誰もいない街で治安を守る街灯がほぼ無意味に仕事を続けてる。

無意味になる時間が好きだと僕はついに気づく。この二人の間には時間も、夜も昼も、政治もお金も権力も、世界を構成する物質も、精神世界を構成する感情も全て無意味で。

つまり僕たちは何もない世界に宙ぶらりんであることと同じで、それはドラえもんの4次元ポケットの中にいるかのような錯覚を受けるのかもしれない。

満杯になる灰皿を抱えてゴミ箱を探しながら現実に戻る。歩いて帰る。何もない道から何かがある道に出るんだけど、それは果たして。裸足で野原を駆ける感覚を懐かしむ走馬灯。