19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

Autmatic wing

髪の毛思いつきで金に染めて、この夏はまだまだ終わりそうにない。僕は相変わらず信号無視をして、意識の中では生死を彷徨っている。死ぬイメージが脳内を支配してるけど、身体じゃそんなことはちっとも感じない。都心に向かう電車で夕方に乗り込んで、友達が待ってる所まで。川沿いを歩く男女、片方が思いを寄せてるのに、片方はそれに応える気なんてはなからないようだ。母親の自転車の後ろに座る子供はこの世界の単純さを見透かしてるようで、女の子は僕のことを笑ってる。日傘で隠された目から上と、マスクで隠された鼻から下をコラージュして、オレンジに光る太陽にウインク。僕はスーパーカーを白いボックスカーの中で聴く。橋の上から鳥を写真に収めてる男は、スクランブル交差点で焼身自殺未遂をした男に似ていた。遠回りして家に帰る理由は言わなくてもわかるでしょ。ポップコーンみたいに弾けちゃった淡い匂いの色欲はウイスキージンジャエールを入れるみたいに溶けていく。君と傷つけ合う覚悟なんてなかったし、惰性で吸うタバコみたいで美味しくもないんだ。君は笑顔なのに、それが嘘に思えるんだ。私もう今じゃあなたに会えるのも夢の中だけ。多分涙に変わるのが遅すぎたのね。