19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

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君が僕の目を見つめてる。僕は慌てて目を逸らしちゃう。ずるいよ、電車の中で。心の中で呟く声は君には聞こえない。それすらも君に全て見透かされてたい。キスしたいけど、それをマスクが邪魔してる。君の手を繋ぎたいけど、僕と君の間の薄い壁を壊せないでいる。こうして君は徐々に僕から遠ざかっていくんだろうな、とか考えて快速電車は一駅を超えていく。もう全部を夏のせいにしてる。浮気な心はフワフワ浮いてどこまでも行く。誰かは僕をクズと呼ぶかも。でも僕は君のために生きてるわけじゃないし。吹っ切る気持ちでいつまでも自由でいたい。最新の信号機は信用できないって彼女が言って、じゃあ僕なら信用できるかい?って僕が言う。君は今僕たちが乗ってるそれみたいに先へ先へと進んで、僕が君を追いかけている。好きになっちゃった僕の負け。なら僕を好きにさせて、君を好きにしたい。誰と何をしても君のことを思い出してる。ありきたりだけど本当に本当だから困っちゃう。君と歩いた川沿い。古い建物の影の中。枯れていたバラ園。芝生の上で寝転がってる愛情と。噴水の先には見えない未来。星たちは僕らを包んだのに。現実じゃ七夕にも会えない織姫と彦星。君からいい匂いもしない。