オー・ウェル
君の顔は僕の頭にこびりついてから幾つかの日が流れ始めるが、ここには日の流れを感じる手がかりはない。流れる音楽は終わり、降る雨の滴は一滴ずつ違う体をなにしているけど、僕にはそれを感じることができなくなってしまった。1日8時間、休憩時間を入れると9時間の労働。好きでも嫌いでもない毎日をただこなす日の毎日。そこに君が現れて、僕の休日は楽しいものになってしまった。君と話がしたくてわざととってしまう距離も僕からすれば愛おしくなってしまう。本当は君のお尻を触ってしまいたいだけ。カタログには載っていないような女の子を抱きしめたいと考える僕の頭の中は錆び付いて、誰かが君に泣きついてる。巻きつく何かを緩めて解いて優しく僕を川に流して欲しくなる瞬間の君との会話。
「昨日の雨凄かったね」
「雷の音凄かったね」
「びっくりした。」
「はじめて雷の音でびっくりしたよ」
「本当?」
「うん、嫌いなの?」
「私でかい音嫌いなの」
かすみゆく世界の真ん中の赤い出来事が人を照らし始める予兆の吹き抜け。誰かはあなたに釘づけ。それなら私と地獄に道連れ。君は息切れ。ヨボヨボはストーカーのお爺さん、連れ回してる右から左と北から南。