MARY JANE
夜は3時。昨日もそんなに寝てない。なんならここ最近ずっと寝れてない。
君にラインしようと思って、夜だからやめる。分別ついちゃったよ、どうしよう。
寂しいとかいう感情は嫌い、ってこともないんだけど洋楽じゃなんとなく物足りない。あの子が好きなアーティストが好きな曲を聴いてタバコを吸う。
バカだ。
僕はいつでもバカで仕様もない。
ああみんな俺のこと好きになんないかな。でも結局君が欲しくなっちゃうんだろうな。夜になると君のことを考える。
最近はブラックよりも甘いカフェオレが好きになる。ミルクが混ざる途中をみてイヤらしい。
タバコを吸う夜はなにも解決しない。だけどもう少しここにいさせて欲しい。できれば気味の良い肩にもたれたい。
寝れない夜を超えていつかぐっすり眠れる日がくるのだろうか。その時あなたは僕の隣にいるのだろうか。スマホの光に飽きて、文明の光に飽きて、ここに残るのはなんなのだろうか。残ったものより消えたものに思いを馳せるのはなぜなのだろうか。
君が僕に寂しくいて欲しいのも知ってたし、だからあえて言わなかった言葉があるんだし、消えていく君を見つめるのが性に合わなくて、足早に消えていったんだから。覚悟も責任も捨てる世界で君は僕の心を奪ったつもりでいるんだろ、メリージェーン。