19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

Fake

キーボードの文字が浮く。鍵盤は白黒から徐々に変化を見せて、インスタグラムのコメント欄を華麗に染めていく。超えていく空を、赤い光が。謎の倒置法で君が笑って、君にもう一度会いたくて君の鞄に意味のわからない詩集を入れて。もう一度会ったならば、意味がわからなかったって乏あって、君がなんでこれを私に読ませたのって、読ませて無いけど、君にも同じ苦しみをって。好きだからとは言えないから、誤魔化して、そうやって生きていく。僕が今歩いてる石畳の道にはリスがたまに僕の前を横切り、木々の葉は緑から黄色に変わり、抽象画にはならずの現実をただ見つめて、聞こえてくるギターの音色にピアノの音が混ざる、キランキラン。ここだとあまり星が見えなくて、月を見つめることは少なくなって、愛を数えることはもうなくなって。なくなりかけのトイレットペーパーを見て、生きてることを知ってもそれが幸せでは無い気がして。君と見上げた月は何事にも代えれないような気がして。お酒もタバコも呑むようになって、車で遠くまで行けるようになって、少しづつ大人になっていく狭間で、だけど何も変わらないのが僕はいいんだって。こんな嘘ばかりの文章は僕嫌いだけど、これが僕の現在だから、ここに一応置いていくよ。全部嘘だよ。何もかも全部嘘。おはようからおやすまで全部嘘。