Devotion
今日は家で一人さ。ここには誰もいない。
退屈なんだ。いい意味で。だから君からの電話が欲しい。ここから僕を、現実に囚われた僕をどこか遠くに連れてってくれるような、君からの連絡が欲しい。
2年ぶり4年前の答え合わせはいつになく曖昧なまま、君はいつに泣くのか。
君との生活が見えない。だから少し遠くて少し危ない友達がいいと思う。
薬局の前には早すぎる花火。でももうそんな季節なのか
君の人差し指、包丁の切り傷、私のよりだいぶ浅い。
ちょっといいビールを買うために6軒回るスーパー。
おかなちゃんの動画を見ながら、豚キムチを食べて、相棒にはお望みのビール。
千二百円で買うフィルムとタバコ。
少しの贅沢が愛しい。
曲を流すと犬が食べてる音が聞こえない。から鈍い音を立てながら再生ボタンを二度目と押す。
カジュアルな君のくるぶしとフォーマルなその笑顔にレモン味のジュースを重ねる。
靴紐が解けても何故か間に合っちゃうパーティー。
僕や君をチンケなエモの感情の中にうずめないでくれ。
君の可愛いに重さはない。安いだけの言葉。甘いだけの言葉は光る。つまり要らない。
もう君のいうことには従わないようにした。そうやって自我を保ってる。だけどそれは逆説的にやはり、君に操られてるということで。
もういいよ、一思いに無茶苦茶にしてよ。ほらまた背中を向けるんじゃん。そんなんだからもう私はメリーゴーランドをただ眺めるようになっちゃうんだよ。