19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

city girl rmx

ペットボトルの中、水が震えていた。僕の身体の中の血液は震えることなく、緩やかに波打っていた。ここは僕の居場所じゃない。そうして歩みを止めずにここまできた今ですら、ここも僕の居場所ではない気がする。あの子からもらった手袋はどこだ。スラリと思い出したクローゼット、だけど探しても見つからず、凍えた人差し指の先に触れる液晶の先の温度は未だに探し求めても見つからず行方不明。不衛生な感情が増えていく。あなたがいれば、は綺麗事だと知る。一人で生きていくには弱すぎて、誰かと生きていくには情けなさすぎる。僕は転ぶことのできない道で転んでみたいと強く願う。僕は転ぶことのできない道を転んだ後、泥んこになって人一倍自由に生きる姿を想像する。自分を照らす光は伸縮自在に姿を変え、比例も反比例もせず影は姿を膨らませる。誰かが孤独を感じる時に、誰かが幸せを感じる。その質量はいつでも同じで、誰かが何かを望み、願い、苦しむことを知る。救いのない世界にはスーパーヒーローなんていない。ヒラヒラと風になびくカーテンみたいに滑らかに生きることを目指して朝を迎えて、朝は希望の象徴でも未来でもなんでもないことを知る。理解する機械が人間なのかもしれない。