ハイパーバラッド
僕は君の体が欲しいだけ。
そんなこと言うつもりはあまりなかったんだけどな。
だってそれはいつものおきまりのジョーク。
君は聞いてたビョーク。実はわかってるふして、あんまり好きじゃなかった。
固まった思いは片思いのまま。氷がろうそくの熱に負けて解けるように、そうしてそうなっていった。
あなたあの時罪悪感がどうのこうのって言ってたけど本当はそんなもの嘘でしょ。
あなたが本当に私のことを友達だと思ってたら罪悪感なんて言葉使わないでしょ。
あなたはいつも嘘つきだった。それに気づけなかった私は少しバカだった。
気づけないふりしてたなんて大人なセリフ私にはまだ言えないの。
あなたしかいないのって便利な言葉。あなたより大切な人はいるの。
だけど好きなのはあなたなの。
この気持ちは多分間違ってるの。だけど間違いも正解もこんな世界じゃ同じようなものでしょ。
なりたくてなったわけじゃないの。あなたに出会いたくて出会ったわけじゃないのよ。
どんなに文才がある人が、美しい言葉であなたを形容しようとも、それはどうしても真実じゃなくなるのよ。
私にとってのあなたと、あなたにとっての私はまるで違うの。
それが不思議だったんだよ。だから少し今日は酔わせて。