ラフ
ごめん好きじゃなかった」
うん」
君が僕のこと好きだって言ってくれて、嫌いじゃなかったし、傷つけたくなくて。付き合ったら好きになるかなって思って、付き合ってみたんだけど、やっぱり無理だった。」
うん。気づいてた。本当はこの人私に興味ないんだろうなって。」
ごめんね」
謝らないでよ。あなたと居る時は幸せだったよ。だって大好きだったんだもん。例えあなたが私にそんな感情なかったとしても、今だけはあなたのこと独り占めできるんだって考えたら嬉しくないわけないじゃん」
。」
でもやっぱりあなたと別れたあとは、楽しかった時間の何倍も苦しかった。報われない私の現実を見つめるのが辛くて。
あなたは、一緒にいる時は私を幸せにしてくれるの、だけど私にとって本当に大切にしなきゃいけない人って、会ってない時も私を幸せにしてくれる人なのよ。」
。」
それに気付けたの。」
本当にごめんね。」
それしか言えないよね。大切なことにきづけたんだから感謝してるよ。」
ありがとう。」
でも私バカよね。あなたがこんなにきれいなレストラン予約してくれたって聞いてちょっとだけ期待しちゃったんだもん。あなたが好きな赤い口紅も、ワンピースも本当は好きじゃないのよ私。」
でも似合ってるよ」
似合ってても好きじゃないの。
私もあなたのこと好きじゃなかったもね、ただあなたが今の私に似合ってただけなのかも。」