Emotion
気づかない間に眠る。起きると映画は終わってて、君が振り向く。
僕は平和を願って、そのまま寝つづける。スヤスヤ。でも寝れなくなって、君の足元で携帯をクルクル。
この時間が終わった後のことを考えるつもりだったけど、どうにしてもそれができない。
イヤホンから折坂悠太が唄う。彼の音楽みたいに無邪気になれたら、と思う。次はフレシノが流れる。彼との最後の日、Retardedを聴きながら街を散歩したことを思い出す。最後なのに、いつもと変わらず、でもちょっとエモくなって、口数は徐々に少なくなって、それでいてこの惑星の中で一番クールだった時間。
トイレの場所を示す灯りが赤に変わる。それがまた白に戻る。そうやって繰り返してた日々にさよならを告げる。だけど、どうせ新しく始まる生活も結局似たようなものになるんだろうなと思う。もう乾いた声を掘り下げて、自分の生活を殺すのは辞めにしたい。好きな人がかっこいいことをしてるのをただ見てたい。感情は単純でいい。単純がいい。単純こそ至高だと思う。
話は変わって、あの人に会いたい。返事は気にしない。ただ会いたいと言いたい。そこにもはや思考は存在せずに、手段だけがある。