19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

Untitled

大声で話すもの、大声で話す者の声に隠れるもの、つまらない冗談をつまらない数だけ繰り返すもの、必死なフリをして好かれようとするもの、現実に逃げることを生きる人、自分を貫くフリをして他人のふりをするもの、自分に夢中で自分を失くしてるもの、考えることを放棄したもの、考えるということを考えたことがないもの、全てがウソであるもの、世の中を楽しむもの、たまらなくて逃げ出すもの、生温くて気色悪い絵本の中に入り込んでしまった感覚を通して、飲んだ水は冷たく、それだけが現実を超えていき、喉の中から侵食する。過ちを超えれないものが信じる神にはなんの意味があるのだろうか。神は僕たちを殺し合わせ、背中についた糸を手繰り寄せながら、静かに滅亡させていく。遠い言語が、遠い感情が、遠い人間が、遠い場所へと連れて行く、音も遠くなる。そしてかすかに聞こえる音だけを頼りにして、光を暗闇に変え、遮断機が降りる午後に、大きな夕日を見ることになる。送ったラブレターは破られ、送られたラブレターを破る。そうして砕け散った無数の愛の名をした言葉たちが、また一つづつ僕たちを産むことになる。美しさを忘れ、綺麗なものを見る。それはある意味では幸福な、ある意味では残酷な行為であり、それはいずれ地平線を超える。