She think
鏡に映る君は君のようで君の姿をした偽物。見せ物みたい。一体誰になりたくて、誰に何をどう思われたくてそんなのになっちゃったんだい?でも目の前にある鏡を見ると僕も僕のようで僕じゃないことに気づく。それについて二人で笑うと、今はここに二人きりになる。
君は君のままでいいなんて空虚な言葉は空に投げ捨て、保険は掛け捨て、不満は投げつける枕で、そうやって敵と戦う勝つまで。
いつまでも僕のことなめてないでそろそろ向き合ってよ真剣に。じゃないと後悔するよ、後悔させちゃうよ。
空と屋根の境目。君と僕の距離。もう交わらない。
と思ってたら君から着信。もたない身体。お互いモテない身体で笑った日。
夏になりかけの朝は青くて、それが白い家を青くさせる。でも僕は白い家が好きなのに、勝手に変えないでよと不機嫌。無期限で君から音信不通。普通だよ、君も僕も、と自慢気な笑顔。
いろんな嘘をついてきたけど、自分を殺すのは狂うしいね、苦しいね、悔しいね。僕の前だと大丈夫。もうなにも考えず、君が欲しいものが僕は欲しい。
一見恋の詩に見えるそれを、真反対に読んでみればそこに意味は未だになくて、君の経験がそれらを完成させたりするから、つまりこれは日常にあって、日常で完結するんだ。