19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

Give Me Your Something

僕は木を見つめながら、君はタバコを吸いながらきのこ帝国を歌ってる。深夜は12時を超えて、僕が思い出してることは口には出さずにいる。

死ぬ間際にこの瞬間のことを思い出したりするのだろうか。好奇心から雑念に思いは変わる。

好きな曲をかけあう時間を共有する人たちにこれからの長い時間の間どれくらいの人に出会えるのだろうか。

上空には星が見えてる。だけど雲が僕らの頭上に流れて見えなくなる。それが意図するものはあまり意味のないものだと思う。

目の前に見えるマンションの半分はまだ光が生きていて、誰もいない街で治安を守る街灯がほぼ無意味に仕事を続けてる。

無意味になる時間が好きだと僕はついに気づく。この二人の間には時間も、夜も昼も、政治もお金も権力も、世界を構成する物質も、精神世界を構成する感情も全て無意味で。

つまり僕たちは何もない世界に宙ぶらりんであることと同じで、それはドラえもんの4次元ポケットの中にいるかのような錯覚を受けるのかもしれない。

満杯になる灰皿を抱えてゴミ箱を探しながら現実に戻る。歩いて帰る。何もない道から何かがある道に出るんだけど、それは果たして。裸足で野原を駆ける感覚を懐かしむ走馬灯。