19になった

ドキュメンタリー・アンド・モキュメンタリーブログ

Small Worlds

休みの日だからいつもより早く起きる。朝日が窓から差し込む優しい光を浴びて、コーヒーマシンのあるキッチンへと向かう。鏡に映る私の頭の寝癖を見てニヤリとしてしまう。いつもはめんどくさい寝癖も今日はもうちょっとこのまま、、私の私らしさを象徴してるみたいで、本当は好きだから。淹れたコーヒーを少し冷まして火傷しないようにゆっくり飲む。このコーヒーを飲むたびに、おじいちゃんを思い出す。

私のおじいちゃんは所ジョージみたいに渋いおじいちゃんだった。そんなおじいちゃんを見て小さい頃からおじいちゃんに憧れてた。コーヒーもその一つで、いつもおじいちゃんが飲んでるコーヒーを私もマネて飲んでみてはニガイ!って変な顔してた。私はずっと男の子になりたかった、男の子みたいに外で遊ぶのが好きだったし、聞く音楽も洋服も男の子みたいなのばっかりが好きだった。でもある時、私は女だって気づいて、それなのに、なにかの皮肉みたいに、いつしかコーヒーを飲めるようになっていた。

もう男になれないって気づいてから、私は完璧な女の子になろうって思うようになった。沢山本を読んで音楽を聞いたりして”女“とは何かを研究した。でもあんまり何がどう女の子にさせてくれるかはわからない。

でも素敵な女の子にはある程度共通点があって、それを守るための自分のルールを作った。

話すときは人の目を見ること。

誰かに目を見られて喋られるとなんだか好きになっちゃうから、私も皆んなを好きにさせたい。

悪口を言わないこと。

別に人にイラつかないわけじゃないけど、でもそれを他人に言わない。女の子が文句言ってる姿はあまり綺麗に見えないと思うから。

綺麗な言葉を使うこと。

綺麗言はあまり好きじゃないよ、でもそうじゃなくて綺麗な日本語を使う。言葉は自分を1秒1秒形成する大切なモノだから綺麗に使えば、私も綺麗になると思う。

まああと、これはルールって程でもないけど、嘘は嫌いだから、この人嘘ついてるって感じたらすぐ距離を置いちゃうし、嘘をついてない感じの人が好き。あとは自分が話すより他人の話を聞いてたい。相槌だけ打ち続けてたい。

コーヒーを飲み終えたら服を着替えて、お散歩しながらスーパーに買いものに行って、前から気になってたあのドラマの最終回と映画を2本見て、肉じゃがを作って、彼氏の帰りを待っておこうと思う。今日も私は幸せに生きてると思う。

 

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